2016年2月21日日曜日

★NHKの新・映像の世紀第5集を観てからの考察★

facebookの書き込みを見ていましたら、
「今日21:00からNHKでビートルズやストーンズやボブ・ディランが出る!」との書き込みが多かったので、てっきり「ヤング・ミュージック・ショウ」の特番でもやるのかな?と、思っていましたら「NHKスペシャル新・映像の世紀第5集」で、革命とカウンター・カルチャーについての項でした。

あの番組は、映像を通じての歴史を振り返る番組なわけですけれど、
今回の「革命とカウンター・カルチャー」を観て、皆さんどうお感じになられたんでしょうかね。ワタクシはやはりロック・ミュージックは革命の一要因ではなく、時の権力者やメディアに振り回された「道具」だったのではないか?と、いう気持ちを禁じ得ませんし、時の権力者と革命を目指す若者がいる限り、戦争はなくならないんだなということを、改めて実感しました。

チェ・ゲバラは、確かに純粋に時の権力者と戦い、正に奇跡の「キューバ革命」を成し遂げ、ロックミュージシャン達からは反体制のアイコンのひとつなわけですけれど。


しかし権力側の人間というのは、直接的暴力という革命をして何かを変えようという考えではなく、ずるがたく外堀から埋めて行こうとするのですね。ゲバラはキューバと同じことがボリビアでも起こせると信じて同じような行動を取り、用意周到に狙っていたCIAを始めとする資本主義陣営から殺害されました。


その頃中国では内戦が終わり共産党が独裁すると、鄧小平ら「実務派」がある意味資本主義的なシステムで国を運営して行こうとします。内外との戦争から国を復興させるには一番早い方法だと考えたわけです。しかし、毛沢東は自らの権力が移行してしまう事を恐れ、またキューバ革命を上手に取り入れて「鄧小平らが行っていることは、共産主義の堕落だ!。」とこれを粛清してゆき、毛沢東体制を確固たるものにしていくわけですね。


では、現在の中国はどうでしょう?
共産主義という名のグローバル経済、貧富の格差の広がりなど、もしあの時毛沢東が自分の権力に固執せずに「実務派」に任せていたならば、中国はもっと早く外交の成熟した国になっていたかもしれませんし、或いはソ連と連み世界の覇権を握る恐ろしい国になっていたかもしれまん。つまりは、毛沢東は自分の独裁だけを願ったそこまでの人で、或いはギリギリで秩序が保たれている現在では、それに貢献している人かもしれません。


パリの学生達の大失敗は、ゲバラと毛沢東を同じくくりにして、平和と自由のために運動を展開し、世界中の学生に広めてしまった事です。ゲバラには生きてて欲しかったです。


日本では、共産党の息がかかった歪な学生運動となり連合赤軍、またその後の日本赤軍など現在の社会では余り意味のなくなったテロリスト集団を生み出してしまいました。実は、ワタクシのオヤジなどは「浅間山荘」までの学生運動には、有る意味同情的な感情を持っていたらしいんですね。(苦学生に対する学校側の不正等には。)しかし「浅間山荘」での、「結局世間に迷惑をかけてしまったという」一般的な感情には勝てなかったんですね。世間も一気に学生運動には冷めていきました。


では、今どうなんでしょうか?
此方側での報道ではISというのは、旧イラク軍の残党だからスンニ派で…。
みたいなくくり方をされていますが、大量破壊兵器を大義名分に戦争を仕掛けてきたアメリカに対して、そんなものは初めからない事を知ってて義憤に燃え、アメリカに対して革命を起こそうとしているチェ・ゲバラのような集団だとしたら?


SEALD'sの学生諸君は今。
IS側につく勇気がありますかねー?(笑)
ないほうがいいんです。
情報ってのはいつも、
少し歪んだカタチで出てくるんもんですから。


ビートルズも、
ストーンズも、
ボブ・ディランも、
そこの真実は解らなかったんでしょうから。

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