2016年2月18日木曜日

★人の振り見て我が振り直せな考察★

こんにちは。
「三寒四温」なんていうのがありますが、
ここ何日間でも、冬らしい「締まった空気」を感じる時と春めいた「デレーっとした空気」を感じる時がまたきました。「またきました。」=生きている証しな訳なんですね。
ワタクシの生まれた故郷は冬の厳しい東北のある街ですから、あの頃「デレーっとした空気」を感じられる様になると、やはりなんかミョーに嬉しくなったものですけど、もはや故郷で過ごした時間より東京での暮らしが長くなりますと、この「デレーっとした空気」がまた「下から来るアスファルトの熱気」に耐える毎日になっていくのかと、なんか少し憂鬱な気分になるんですね。ま、歳を取ったというのもあるのでしょうけど、今は「アスファルトが縮まってゆく」初冬の辺りが何故か好きだったりします。夜型なのですね、やはり。


さて、音楽をやっている立場上いろんな方の音楽を聴く場面があるわけですが、
それはもう「産みの苦しみ」と「努力」の賜物の数々に日々感嘆しています。上京したての頃は、今みたいにインターネットなんてものはありませんでしたので、休みの日になると本屋さんで「ぴあ」を購入し情報を得て、ライブハウスをハシゴしました。「ぴあ」のライブハウス欄にはバンドの名前が書いてあるだけでしたので、例えば「サンディニスタ」なんてバンド名だったら、「The Crash好きなのかな?」なんて考えながら行って観たらその通りで嬉しかったり、「マイ・ジェネレーションズ」なんてバンド名だったりすると、「これはもう絶対The WHO大好きでしょ?」なんて行って観るとテクノカットしたディーボみたいなバンドでハズして哀しかったり…。(笑)


その「一喜一憂」を繰り返す中で、
必ずしも自分の好みではない音楽にも触れ、ハズしのない贔屓のライブハウスを支持して、バンドを始めるとそのライブハウスに出ることを目標として、「ぴあ」のその店の欄に自分のバンドの名前がクレジットされた時には、飛び上がったものでしたよ。あの頃のチカラ青年の瞳は、ターコイズのように美しかったのです。今は限り無くオッサンの澱みの深みを増しておりますが…。


そう、サンオツになる。
自分がサンオツになるということは、同じターコイズの瞳をしていた麗しの仲間達も皆サンオツになるわけですので、その日暮らしに嫌気が差してギターを肩からはずし、中には憧れていたライブハウスに就職したりして、しかもいい役職についたりしちゃったりして美味いものを食い、適度に責任を任される。結婚したぐらいにして子供もできると守らなければいけないものも増える。それが増殖していくと、昔はゴミのような扱いを受けてきた事はコロリと忘れ、海のものとも山のものともわからない若者のバンドマンごときをですよ、他店に移られる事を恐れ「ウチのアーティストさん達は…」などと呼び、ほホイホイ持ち上げてたりします。(笑)


しかしですよ。
最近またロック系のライブハウスで観る機会が少し増えましたが、
店内が恐ろしく綺麗になってて驚きました。昔はスタンディングの客席の床はタバコの吸殻であふれてたものでしたが、分煙になってたりします。しかも、半ば蔑まれていた「海のものとも山のものともわからない」最近の若者なんですけど、
ルックスもテクニックも素晴らしいです!。「アーティストさん」と呼ばせて下さい!(笑)

「人の振り見て我が振り直せ。」
日々勉強なんですよ。

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