2016年3月21日月曜日

★ちょっと卑しいんですが、「食う」ことの考察★


さる18日、我々神楽亭八王子SKY DOGさんでの投げ銭ライブ無事終了しました。
今回中村研司が源泉徴収の還付金で購入した新兵器、簡易PAアンプ「cube streetEX50」を使用したのですが、リハーサル時には初めての機材をなかなか使いこなせず新曲を煮詰めることもできなかったりと、まぁ二人になったところでの慣れない部分がまた出ましたが、こういうのは今年一年ライブを重ねていく所で少しずつ修正されていくわけですから、あんまり気にしても仕方ないのですよ。


本番は前回のライブから二人でリズムの取り方に集中しつつ、多少の開き直りと共に全開させていただきましたー。(笑)二人でも何も変わらないことを確認できたと思います。
遠くは千葉県の市川市辺りから東京を横断する形で八王子に来られた方をはじめ、また沢山のお客様にご来店いただきました。メンバー・スタッフ一同心より御礼申し上げます。
更に向かいます。


さて、今回は「食べ物」について書く訳ですけど、
恥ずかしくも50年生きてきた所で、先ず子供の頃の「味覚に対する感覚」で一般の方ひとりひとりの「食文化」は形成されていると思うんですね。これがプロの料理人の方々なんかだと、仕事としてこの「味覚に対する感覚」を研ぎ澄ませて、日々これを追求していく訳でしょうから、一般の方々を「食」で喜ばせる術を知っているのですよ。


しかし、ワタクシが生まれた1960年代中盤以降などから「化学調味料」なるものが確立されてきますと、ワタクシの世代以降は完全にこれに毒されていったわけですよ。例えば「チクロ」なんて甘味料がありまして、「人工砂糖」とか「夢の甘味料」なんて言われ、お菓子やジュース色々なものにガンガン入ってましたけど、後にこれは発がん性が非常に高い事が判り使用されなくなった訳で、毒とは知らず大人から子供まで体内に入れていたのですね。しかし、当時はまだお祖父ちゃんぐらいの世代の方達は、「こんなクドい味のものを食べたら頭がバカになる!」とか言って、孫には食べさせない方もいました。実はワタクシの父方の祖母はまさにこの手の人間でありました。おばあちゃん、怖かったなー(笑)。砂糖を使う食べ物は、確実に御馳走であり贅沢品だったのでしょうね。おかげで、おばあちゃんからは小豆の素材をかんじる「おはぎ」やヨモギの香りが効いた「草餅」など、素材の美味しさを随分教わった気がします。コンビニとかのはやはり「クドい」んですね。


あと、ワタクシの父が「完全魚食主義者」と「食い道楽」でしたので、特に魚の味に対しては親父に感謝しなければなりません。生活に困窮し、ふすまの奥で泣いているようなオフクロを尻目に、昼間からワタクシを寿司屋につれてゆき刺身で一杯やる男でした。(笑)全く物流が確立されていなかった1960年代後半、5歳のワタクシが食べていたマグロの赤身は、ひょっとしたら大間のマグロだったかも知れません。そして、小学4年生になる頃にはレモン汁をかけ、醤油を垂らした「生アワビの肝の刺身」を「美味い」と食っていたクソガキの頃の自分を、ワタクシは憎みます!(笑)。


最近は素材の美味しさを楽しみたいとおもいますので、
「外食=値段が張る」を覚悟して行きたいと考えております。当然そこには「お金」を伴うわけですから、しっかりとしたモノはほぼ食べに行けないワケですから、(笑)そういう時には自分でなーんとなく作るわけですよ。「なーんちゃって」と「妥協」産物なんですが、それでも素材を活かして活かしてと考える時間は楽しいんですね。特に曲作ってて煮詰まる時とかは、気分転換にはいいですよ。


あ、ラーメンはですね。
お店で食べるのが一番ですね。
アレはね。
じゃないとダメな気がします。


2016年3月11日金曜日

★持続することについての考察★

お疲れ様です。
我々神楽亭、
急遽ライブが決まりました。ワタクシが住んでいる八王子という街にSKY DOGというお店があります。SKY DOGと言えば、言わずと知れたあのデュアン・オールマンのニックネームなわけなんですけど、ここのお店は地下にあるんですよ。その地下への階段をぐるりと回ると、なーんかデュアン先生がソファーにもたれてレスポールをスライドしていそうな…、そんな空間が広がります。 本当はマスターの水取さんがお客さんのいない時、アコギを爪弾きながら「龍馬がゆく」を読んでいらっしゃるそうですが。(笑)


なにしろ実にアット・ホームな雰囲気のお店なので、みなさん是非お越し下さい。3月18日金曜日です。我々神楽亭20:00と21:00に2ステージ演奏致します。投げ銭ライブですが、本当に投げると痛い硬貨等ではなく、なんかこう、少しヒラヒラとしたですね…投げても痛くないものでお願いしたいなと…(笑)宜しくお願い致しますー。


このライブが終わりますと、なんかSKYDOGさんは移転をするらしいのですが、
お店を継続・持続するという事は、やはり並大抵のことではできないんだと思いますよ。
まず「お店を持ちたい」と考えても、何もなければ資金を作るところから始めなければなりませんから、取り敢えずはよそで働くなりバイトするわけですよね。働きながら自分の店に夢を膨らませる時間が唯一の楽しみなんでしょうね。



そして遂に開店資金がたまり、物件も決まって内装工事も出来上がり晴れて開店!
オープン当日は知人が集まり賑やかに終了した後は、自分の考えが間違っていなかったの
か?を想いつつ新規のお客様、というか新しい出会いをじっくりと待つ時間が始まるのでしょうね。そうして少しづつ自分のお店を理解してくれる人間も増え喜怒哀楽を繰り返し、自分のスタイルがその地域に根付いてやっと名店とか老舗なんて言われていくのでしょう。


また、ここまでくるのに何十年かの時間が流れるんですよね。
何でもそうだと思うんですけど、「プロになる」ということは宣言するのは簡単でも、それを持続させる事に物凄い労力がいるのだと、周りを見れば毎日そんなことばかりですよ。ワタクシの知り合いでも、お店を維持して行くために他の仕事をしている人が沢山います。でも必ず思うことは、一見「やりたくない仕事」をしているようでも、そこには失いたくないものへの熱情みたいな事を感じますし、皆さんそれを楽しんでいるように見える。「そんなものは初めから織り込み済みだ。」的な感覚をおぼえます。そうして人間としても、一流になってゆくんだなと感じます。


頭が上がりませんよ。



2016年3月4日金曜日

★ツアー開始なんかの考察★

こんにちは。
今年も遂に我々神楽亭のツアーが始まりました。
今年は昨年末まで神楽亭のビートを刻んできた松田雄が辞めまして、ワタクシと中村研司の二人となりその次の新たなる神楽亭のために“NEXT”というお題目で回る事にしましたが、これは松田雄の為の “NEXT”でもあって欲しいという願いも込めました。松田雄には会社員という日本の根幹を支える組織の一員として、信念と変わらぬ情熱を持って取り組んでもらいたいです。


今ですね、

会社員(俗にはサラリーマンともいわれいますけど)は日本社会の根幹を支えていると言いました。単純に言っちゃえばですが資本主義経済の現在の日本でですよ、彼ら或いは彼女達が全員、いま在籍している企業にその理念を追いかけられず、夢もなくなり、幾ばくかの退職金を手にして退職し税金も年金も払わずにですよ、高円寺ガード脇の焼き鳥屋で昼から飲んだくれ始めたとしましょう…。そうなれば解りきったことですが、


日本は終わりますよ。(笑)



ね。

それでは、一般的には自らをアーティストなどと自称し、自らの理念や夢を普遍的に昼間の酒場で一方的に主張し他人に迷惑をかけ、野垂れ死にする確率が非常に高い「芸術家」などと呼ばれている(ホントは自分だけ思っているであろう。)方々は果たして、社会の根幹の一部を担っておりますかね?(笑)


少なくとも音楽に限って言わせていただけるのであれば、

ワタクシ的に見る限りでは、大分怪しくなってきたのでは?と、感じます。日本に於いてかもしれないんですけれど、ポピュラー・ミュージックにおいては、先ず「ツケ」を先延ばしに延ばしてきたその理念と夢が瓦解しはじめているような気がするんですけどね。インターネットで世界が繋がり、フリーに音楽を配信したりダウンロード出来たりするような時代になってきました。そうすると、先ず今まで独占的に利益の分配を取り仕切っていた著作権管理団体とか、大手レコード会社を初めとする音楽出版企業の存在が意味をなさなくなってきてます。


ま、はっきり申し上げさせていただければ、

これら法人・企業の方々は「自業自得」なんですよね。音楽を作り出す側の意見を聞かず、流行を生み出しては壊すをくり返し、印税のパーセンテージも一方的に決めちゃえばですよ、ミュージシャン側からしてみれば自分で管理した方が良いと考えるのは必然ですからね。インターネットの出現で決定的になっちゃいました。バイトとかしなくても自分達だけで音楽で食べれるようになった人、増えたんじゃないですかね?(贅沢しなければですが。)


そうなるとですよ。

これからのミュージシャンとはどうなっていきますかね?
これだけは確実に言えるような気がしますが、真面目じゃなきゃやはりダメな気がします。自分の力で自分の音楽の理念とか夢に真剣に取り組んで、作品とライブに対しては、
自分を徹底的に追い込んで管理する辺りではないですかね。それを成し遂げるためには、他人に任せたりせず、自分で責任を取るってことですかね。


そういえば最近、

昔のジャズマンの方達の話を伺う機会が多いんですけど、
取っ払いでギャラ貰ってた頃の先輩方は皆、自分で管理してしっかり次の為の練習をしてたらしいです。

そう、NEXTの為の。
ワタクシも、そこを目指したいです。